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おたのしみ

第11回「黒衣さんはとっても大切な人ですにゃ。」

こらむ

2020.12.07

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーの
かぶきにゃんたろう!

みにゃさん、ボクが着ているこの黒い衣裳、見たことあるかにゃ?
これは、黒衣(くろご)といいますにゃん!
「くろこ」ではなく「くろご」と発音するところに注意だにゃ!
そしてこの黒衣さん、歌舞伎の演目ではとっても重要なキーマンなのだにゃ!

この黒衣さんを舞台上で見たときは、劇場全体で暗黙のルールが発動しますにゃ。
それは、、、
黒衣さんは見えない!!!というお約束!
役者さんがお芝居をする上で必要な手助けをする役目を担っている、とーっても大切な人なんだにゃ。

役者さんは黒衣さんの助けで、瞬時に衣裳や髪型を替えたり!小道具を受け取ったり!使い終わった小さい道具は消したり!できるのだにゃ。近代の演劇とはちがって、歌舞伎ではお家の扉も、不要になれば劇中であっても、黒衣さんがさっさと片付けちゃうんだにゃ★

ちなみに黒衣さんはどんな人がやっていると思うにゃん?
ボクはずーっと黒衣専門のプロ黒衣さんがいると思っていたんだけれど、、、
実は歌舞伎役者さんがやっているんだにゃ!

というのも、黒衣の役目はお芝居の中身や段取りをバッチリ覚えて、わずかな一瞬を逃さずにサササッと動かなければならないので、これは裏方さんのお仕事ではなくて、お芝居を熟知している役者さんが勤めるのだにゃ。
弟子として修業している歌舞伎役者さんが黒衣となってサポートして、師匠の演技を間近で見ることで、学んでいくんだにゃあ。

黒衣さんってすごいのにゃあ~。