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おたのしみ

第12回「せりふはいい役者の条件なんだにゃ?!」

こらむ

2020.12.21

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーの
かぶきにゃんたろう!

ボクは最近新しく歌舞伎役者さんに教えてもらったことがあるんだにゃ。
それはね、、、
歌舞伎の世界では、いい役者の条件を「一声、二顔、三姿」ということ!
かっこいい見た目よりも声、つまりせりふまわしがとっても大切だということだにゃ!!

どうして声がいちばん大切なのかというと、その理由の1つに、昔の歌舞伎が上演されていた劇場の明るさが挙げられるにゃ。昔は今みたいにとっても明るい照明もないから、劇場の天窓からのわずかなお日様の光や、ちいさな照明しかない中でお芝居が演じられていましたにゃん。
だから歌舞伎役者さんのお顔や姿は、隈取などのお化粧やかんざしがたくさんついたかつら、豪華絢爛な衣裳で彩られて、暗くてもちゃんと見えるように強調されていましたにゃん。そんなあまり明るくない劇場の中で劇を面白くしていくのが、魅力的なせりふと音楽だったから、せりふまわしが上手な役者はいい役者!と言われていたんだにゃ。

人気の役者さんのせりふは、声色(こわいろ)と言われて、当時の観客はみんなまねっこしていたそうだにゃ!今のカラオケみたいに宴席でまねされていたなんて、今も昔もエンターテイメントの楽しみ方はおなじなんだにゃ♪
せりふにもいろーんな型があって、シチュエーションごとに決められた演技の型と一緒に、江戸時代の人々に愛されて、親しまれてきたそうだにゃ。

たしかに歌舞伎といえば有名なせりふがたくさんあるにゃん!
「知らざあ言って聞かせやしょう」は「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」という演目に出てくる、弁天小僧菊之助の名ぜりふ!
「絶景かな、絶景かな」は「「楼門五三桐 (さんもんごさんのきり) 」という演目に出てくる、石川五右衛門の名ぜりふ!!
「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」は「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」という演目に出てくる、お嬢吉三の名ぜりふ!!!
みんにゃも知ってる歌舞伎の名ぜりふがあったかにゃ??
ボクは絶対この中のひとつを、歌舞伎座の舞台の上で言ってみたいんだにゃあ~!