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おたのしみ

第19回「かぶきにゃんたろう、駕籠に乗るの巻」

こらむ

2021.03.30

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーの
かぶきにゃんたろう!

にゃんとボク、念願の駕籠に乗りましたにゃん~!
いつも舞台の上で歌舞伎役者さんが駕籠に乗っている様子を見ては、憧れていたんだにゃ。

歌舞伎のお話は江戸時代に作られているから、お芝居の場面設定やルールは江戸時代の習慣や決まり事がそのまま反映されているんだにゃ!
江戸時代は、江戸と京都などを結んでいたいくつかの街道を通って、その道の途中にあった宿場で休憩しながら旅をしていたそうだにゃ。もちろん現代のような交通機関はないわけだから、大変だにゃあ。
そこで活用されていたのが、ボクが乗っている駕籠!!エッサ!ホイサ!って駕籠舁(かごかき)さんが運んでくれるんだにゃ。でも駕籠に乗れるのは限られたひとで、メインの通行手段は徒歩だったそうだにゃ。
江戸時代には誰でも自由に旅が出来たわけではなくて、病気の治療や家族の緊急事態などの目的を申し出て「奉行」という人の許可が必要だったんだって。そんなに制限が厳しかったなんてびっくりだにゃ。

ちなみに、歌舞伎のお芝居の中で駕籠は小道具に分類されるんだってにゃ!人が乗れるくらい大きいけれど、小道具さんが準備してくれるものなんだにゃ。
あと、駕籠にはいろいろな種類もあるんだにゃ。大名など身分の高い人が乗るのは大名駕籠(だいみょうかご)、庶民が使うのは町駕籠(まちかご)、罪人の護送用に使われた唐丸駕籠(とうまるかご)など、乗る人によって区別されていたんだにゃあ。

今月の歌舞伎座「三月大歌舞伎」第一部にもこの駕籠が登場しましたにゃ!
「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」では舞台の中央に置いてある駕籠から禿たよりが登場するにゃん♪
実はボクも禿たよりを演じているつもりで、駕籠に乗ったんだにゃあ~!