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おたのしみ

第20回「物売りの人たちを紹介するにゃ!」

こらむ

2021.04.12

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーの
かぶきにゃんたろう!

モグモグモグっ。
なんだか「団子売」の踊りを観ていたら、お団子が食べたくなっちゃって、おやつにいただいてますにゃん♪

あのね、歌舞伎の中には「物売り」と呼ばれる人たちがたくさん出てくるんだにゃ!
歌舞伎のお話は江戸時代に作られているから、お芝居の中には江戸の町で生活していた人々が登場するんだにゃ。江戸時代の街中では、商売として色々なものを売って歩く「物売り」たちがいたってことだにゃ!
「物売り物」というジャンルで、物語の中に入れ込んだり独立したお芝居にしたり、所作事として舞踊になっているものもあるにゃん。
ボクはさっき、「物売り物」のなかでも「団子売」の踊りを観ていたんだにゃあ!

もちろん物売りは団子売りだけではなくて、薬売りや鰯(いわし)売り、かつお売りや白酒売りなどがいましたにゃん。他にも挙げたらきりがないにゃん、菖蒲(あやめ)売り、朝顔売り、文売り、、、、
こんなにたくさんの物売りさんたちが江戸の町にはいたんだにゃあ~。

ところで今回ボクが観ていた「団子売」は男女ペアでお団子を売っている物売りさんだにゃ。
夫婦でお団子を売っている設定だにゃ!「団子売り」といっても出来上がったお団子を並べて売るのではなくて、杵(きね)と臼(うす)を使ってその場でお餅をついて、できたてのお団子をふるまう「実演販売」のお団子屋さんなんだにゃ!できたてほやほやだからきっともっちもちで美味しかったんだろうにゃ~♪

この「物売り物」のなかで一番有名なのは、「外郎売(ういろううり)」!
外郎(ういろう)とは、のどのお薬の名前ですにゃ。外郎売のお芝居の中に出てくるとっても長くて複雑なセリフが有名ですにゃん。そのながーいセリフを鮮やかに言い切ってみせるのが「外郎売」の見せ場ですにゃん。実際に、声や言葉を職業とする声優、俳優、アナウンサーなどの人たちが、発声・発音の練習をするためにこの「外郎売」のセリフを使ってるんだってにゃ!!
歌舞伎役者さんがこの物売りを演じると、江戸の粋な様子が伝わってきてとってもおもしろいんだにゃ~。

さてっ、ボクはお団子タイムに戻りますにゃん~。(モグモグ)