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おたのしみ

第32回「お月さまが出てくる歌舞伎にゃん!」

こらむ

2021.09.27

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!

今月はみんにゃ、お月見したにゃん?今年の中秋の名月、9月21日のお月さまはとーーっても大きくてまんまるなお月さまだったにゃん!中秋の名月の日に満月が見られたボクは、一生懸命たいせつに作ったお団子食べながら、きれいなお月さまにうっとりしたにゃん♪

そんなとっても素敵な夜だった中秋の名月のお月さまだけれど、実は歌舞伎の演目にも登場するんだにゃん!
その演目とは、『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』という演目の中の、『引窓(ひきまど)』というお芝居だにゃ。
引窓とは、昔のお家につけられていたの天窓のことで、内側から紐を引っぱることで窓の開け閉めをしていたそうだにゃ。その「引窓」から漏れる月明かりがこのお話のキーポイントになるんだにゃ!
お芝居の設定は、今日が中秋の名月、という日の夕刻!そのことをきちんとお客様に伝えるために、お月見団子も劇中で登場するにゃん!
引窓からお家の中にお月さまの明かりが入ってきて・・・お話がクライマックスに向かっていく演出になっているんだにゃ!たしかに中秋の名月の月明かりならとってもあかるいから、電気の無かった江戸時代の夜のお家の中も、とっても明るく見えただろうにゃあ。歌舞伎ってドラマッティックだにゃあ~。

さてさてお月さまに関係する演目を、もうひとつご紹介しますにゃん♪
今度は、お月さまとボクの大好きなお団子、そしてうさぎさんが登場する演目♪その名も、『玉兎(たまうさぎ)』だにゃ!!この演目は舞踊の演目で、清元(きよもと)というお三味線音楽に乗ってうさぎさんが踊る可愛らしい演目なんだにゃ。

日本では昔から、月にはうさぎさんが住んでいる、と言われていて、平安時代末期に作られた「今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)」の中でも、月にはうさぎさんが住んでいるっていう表記があるそうだにゃ。

『玉兎』の中では、うさぎさんが臼と杵を使ってお団子をぺったんこ♪とついている様子が踊りになっているんだにゃ!リズミカルな三味線音楽にかわいいうさぎさんの振付けの組み合わせがとてもかわいくて、お客様も思わず笑顔になってしまう演目!ボクも踊りのお稽古を頑張って、いつか『玉兎』をばっちり踊りたいにゃん♪

秋といえば芸術の秋!まだまだ秋は始まったばかりだけれど、みんにゃも歌舞伎を観て秋を存分にたのしんでにゃん♪