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おたのしみ

第44回「花道ってどこの道?」

こらむ

2022.03.14

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!
大好きな歌舞伎のたのしさをみにゃさんにお伝えすべくがんばってるにゃん!

この間歌舞伎座の大道具さんに、「かぶきにゃんたろうもいつか花道を歩いてみたい?」と聞かれてから、ボクの頭の中は花道のことでいっぱいなのにゃん。。。歌舞伎役者さんみたいにボクもかっこよく花道を歩きたいにゃん~!
今日はみにゃさんに、花道のお話をしようと思いますにゃん♪

花道は、歌舞伎の舞台に向かって左側にある通路のことで、舞台と同じ高さで作られている歌舞伎ならではの舞台機構だにゃん!舞台から客席の間をつらぬいて、「戸屋(とや)」という花道の終着点につながりますにゃん。戸屋の入り口には「揚幕(あげまく)」という大きな幕が吊るされていて、そこから歌舞伎役者さんが花道へ出て行ったり、花道から引っ込んできたりするんだにゃ。揚幕が開くときの「チャリン!」という音が聞こえた途端、お客さまは揚幕に振り向いて大注目!歌舞伎役者さんの登場を拍手で迎えるのにゃん♪

ところでみにゃさん、「七三(しちさん)」は知っているにゃん?
前髪の七三分け…??とイメージしたそこのあなた!イメージは正解でございますにゃん★
花道の、揚幕から七分、舞台から三分のところは七三と呼ばれていて、歌舞伎役者さんが立ち止まって演技をすることが多い場所なんだにゃ!
七三にはセリ(舞台の一部が上下する舞台機構のことですにゃ)があって、役者さんが花道の下からせり上がってくる演出もあるんですにゃ!その様子が、生き物のスッポンが首を出す様子に似ているから、七三のセリのことを「すっぽん」と呼ぶようになったそうだにゃ!面白い由来ですにゃん♪

この花道、本舞台から出ている通路だけど、舞台とはちがう空間を表すこともあるそうだにゃ。例えば舞台はお家の中の設定だけど花道はお外、など、歌舞伎の演出には欠かせない舞台機構なんだにゃ!

花道は、もともと能舞台の「橋掛り(はしがかり)」から発展して作られたものだそうですにゃん。歌舞伎の舞台に作られたのは18世紀はじめごろと言われているから、、、今から200年以上前に作られたんだにゃ?!歌舞伎は昔から、ユニークな演出方法をたくさん作りだしていたんだにゃあ~

ボクもいつか歌舞伎座の花道で六方を披露したいにゃ!