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おたのしみ

第64回「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎より『仮名手本忠臣蔵』を紹介するにゃ!」

こらむ

2023.09.05

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!

歌舞伎にゃんバサダーのお役目を果たすべく、みにゃさんに歌舞伎の様々な魅力をお伝えしますにゃん!

今回は、10月7日(土)・8日(日)・9日(月祝)に開催される「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~」、そして上演される演目の『仮名手本忠臣蔵』を紹介するにゃんっ!

「こえかぶ」とは、有名な歌舞伎の演目を現代語にしたオリジナルの朗読劇で、歌舞伎が初めての方にも身近に楽しんでいただける公演ですにゃ。昨年大好評だった第一弾に続く第二弾で、朗読してくれるのは大人気の声優さんたちばかりなのですにゃん!

二つの演目のうち『仮名手本忠臣蔵』は忠義をえがく時代物屈指の名作で、人形浄瑠璃のヒット作から生まれた歌舞伎演目の金字塔と言われてますにゃ。江戸時代の漢方の妙薬に例えて「芝居の独参(どくじん)湯(とう)」と呼ばれ、上演すれば必ず大入りになると言われるほどの人気狂言で、いまも多くの人に愛される作品にゃ。

その題材になったのは、かの有名な赤穂浪士(あこうろうし)の「忠臣蔵」なのだけど、当時の人たちにとってもびっくりする事件でそのまま劇にすることができなかったから、時代を南北朝時代に、人物を「太平記」(南北朝時代の軍記物)の登場人物に置き換える工夫がされたのにゃん。例えば、赤穂浪士のリーダーだった大石内蔵助は大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)という役名になったり、ほかの人物の名前にもアレンジがされましたにゃ。
物語はとっても長くて、にゃんと!全部を上演すると12時間もかかるのにゃん!だから、歌舞伎で上演される時はそれぞれの段だけで上演されることも多くて、「こえかぶ」ではこの物語のエッセンスをぎゅっと凝縮してお届けするんですにゃん♪

ちなみに「いろは文字」と「赤穂浪士」は両方とも47の同じ数なんだにゃんっ!それに「仮名手本」は、江戸時代の寺子屋で使われた読み書きのお手本のことで、誰にでもわかりやすく「仮名書き」にしたとの意味も込められているらしいのにゃ。ほかにも「お手本」を「忠臣」に続けて「忠臣の手本」という意図も含まれていたり、大切な物をしまっておく「蔵」の連想から、「忠義の武士がたくさん入っている蔵」=「忠臣蔵」なんて意味や、「蔵」は劇中の「大星由良助」が実は赤穂浪士四十七人のリーダー「大石内蔵助」であることにも繋がっているのですにゃ。いろんな意味が込められてるにゃんてすごいんだにゃあ~~。

来月はもう一つの演目『雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』をご紹介しますにゃ♪

こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~ の詳細はコチラをチェックしてにゃん!