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おたのしみ

第71回「春風亭一之輔のカブメン。より『文七元結(ぶんしちもっとい)』を紹介するにゃ!」

こらむ

2023.11.06

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!

歌舞伎にゃんバサダーのお役目を果たすべく、みにゃさんに歌舞伎の様々な魅力をお伝えしますにゃん!

今回は、11月24日(金)に開催される「春風亭一之輔のカブメン。」で披露される演目『文七元結(ぶんしちもっとい)』を紹介するにゃんっ!

「春風亭一之輔のカブメン。」とは、ホストの落語家・春風亭一之輔さんが、旬の歌舞伎俳優をゲストに迎えて“傾く心”に迫るトークイベント企画ですにゃ。
“傾く”という言葉は「勝手な振る舞いをする。奇抜な身なりをする」という意味を持っていて、歌舞伎の語源でもあるにゃ。落語家も歌舞伎俳優も伝統を守りながら、時には新たな道を切り開くための「奇抜な挑戦」が求められるお仕事なので、「カブメン。」では毎回一之輔さんとゲストの白熱したトークが繰り広げられるにゃん♪
第五回となる今回はなんと初のリアル開催で、ゲストは十月の歌舞伎座で『文七元結物語』に出演されていた中村獅童さんなのですにゃ!

『文七元結』は幕末から明治期にかけて活躍し、多くの落語を作り上げて大人気になった近代落語の祖とも呼ばれる三遊亭円朝(さんゆうていえんちょう)が、江戸時代に実在した人物である元結職人の桜井文七をモデルに口演した人情噺(にんじょうばなし)ですにゃ。
歌舞伎としては『人情噺文七元結』の演目名で知られ、明治三十五年に歌舞伎座で五世尾上菊五郎が初演し、現在に至るまで数多く再演されてきました人気演目ですにゃ!

ちなみに、元結とは髪の根を結い束ねるのに用いる紐(ひも)のことで、『文七元結』とは桜井文七が江戸に持ち込んだ上等な元結のブランド名として実際に存在したものなんですにゃ。

『文七元結』の物語は、腕は良いが酒と博打に身を持ち崩す左官職人の長兵衛と女房のお兼、そして親思いの娘・お久の一家を中心に周囲の人々を巻き込んで展開されますにゃ。
生活が苦しいゆえに夫婦喧嘩が絶えない両親に心を痛め、娘のお久はお金を工面すべく吉原の廓「角海老」への奉公を決意するのにゃ。「角海老」の女房・お駒の粋な計らいで五十両の金を工面できたものの、父・長兵衛は身投げしようとしていた小間物問屋の和泉屋の手代・文七にその五十両を与えてしまうのにゃ…。

江戸の町に生きる人々の姿を生き生きと描き出し、涙あり笑いありの人情噺の代表的な演目として、落語と歌舞伎両方の世界で多くの人に親しまれてきた人情噺の名作ですにゃ!

オンライン配信でも楽しめる「春風亭一之輔のカブメン。 」の詳細はコチラをチェックしてにゃん!