第86回「シネマ歌舞伎 『阿古屋』を紹介するにゃ!」
こらむ
2025.01.27

ボクは歌舞伎にゃんバサダーのお役目を果たすべく、
「月イチ歌舞伎」のアンバサダーに就任して、みにゃさんに歌舞伎の魅力をお伝えしていますにゃん!
毎月映画館でシネマ歌舞伎を上映している「月イチ歌舞伎」。
ボクは上映されるシネマ歌舞伎をこらむで紹介いたしますにゃん♪
今回みにゃさんにご紹介するシネマ歌舞伎は、
2月7日(金)~13日(木)上映の『阿古屋(あこや)』だにゃ!
お話の始まりはこんな感じにゃん。
「平家滅亡後、鎌倉の源氏方に追われる平家の武将・景清の行方詮議のため引き立てられた、恋人阿古屋。
景清の居場所を知らぬと述べる阿古屋に、代官・重忠は心に偽りがあれば演奏の音色が乱れるはずだとして、琴・三味線・胡弓の三曲を演奏させる。
しかし、阿古屋は乱れの無い見事な演奏を披露し、解放されるのであった。」
シネマ歌舞伎イヤホンガイドアプリから解説の一部をご紹介!
本作は、義太夫節で進行するお話。歌詞から人物について解説してくれるにゃん。
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(冒頭・秩父庄司重忠について)
〽かもの脛短しといえども これをつがば憂えなん 鶴の脛長しといえども 是を断たば悲しみなん
民を制すること この理に等し
これは中国の「荘子」の書からとったものです。
鴨の足が短いからといって、これを継ぎ足しても鴨は困る。鶴の足は長いからといってこれを切れば鶴は悲しむ。何事もその人、その物事に適したことがある。世の中を治めるのも、この道理をわきまえて行うべきだ、という意味で、このあと秩父庄司が実に巧妙な、適切なやり方で尋問していくことを暗示しています。
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「荘子」の書を引用して、重忠という人物像が暗に示されているんだにゃ!
人物のことがより深くわかると、この後の物語ももっと楽しめるにゃあ~。
「シネマ歌舞伎イヤホンガイドアプリ」ぜひ使ってみてにゃん!