第92回「シネマ歌舞伎『喜撰/棒しばり』を紹介するにゃ!」
こらむ
2025.07.21

ボクは歌舞伎にゃんバサダーのお役目を果たすべく、
「月イチ歌舞伎」のアンバサダーに就任して、みにゃさんに歌舞伎の魅力をお伝えしていますにゃん!
毎月映画館でシネマ歌舞伎を上映している「月イチ歌舞伎」。
ボクは上映されるシネマ歌舞伎をこらむで紹介いたしますにゃん♪
今回みにゃさんにご紹介するシネマ歌舞伎は、
8月1日(金)~7日(木)上映(東劇は延長あり)の『喜撰/棒しばり』(きせん/ぼうしばり)だにゃ。
2本立てのうち、『喜撰』を紹介するにゃ。
お話はこんな感じにゃ。
「舞台は桜の花が満開の京都。
喜撰法師は、祇園の茶汲女お梶に心を奪われ口説きますが、あっさり振られると、弟子の所化たちと賑やかに踊り、
庵に帰っていくのでした―。」
シネマ歌舞伎イヤホンガイドアプリから解説の一部をご紹介!
本作は、洒脱で軽妙な味わいの華やかな名作舞踊。
〽わしは瓢箪浮く身じゃけれど 主は鯰のとりどころ という歌詞について解説してくれるにゃん。
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瓢箪で鯰を捕まえる、とらえどころのないことのたとえです。
ふわふわと落ち着かない自分の身を表しているようです。
白の着付けに黒い腰衣というお坊さんらしい拵えなのに、手に瓢箪を下げた桜の枝というのが、
喜撰の性格を象徴しているようですね。
ただいままで踊っておりましたのは花道七三といわれる見せ場を踊る場所、ここから本舞台へと歩を進めて参りました。
背景に溶け込むような桜柄の方衣には、坂東流の紋三津太鼓がついています。
喜撰の柔らかくまろやかな動き・所作を三津五郎は、「上半身は男で、下半身は女で踊る」といっておりました。
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歌舞伎には「家の芸」と呼ばれるその家の得意の演目があるんだにゃ。
『喜撰』も、七世坂東三津五郎さんの当たり役で、祖父、父、そして三津五郎さん自身も襲名公演で踊った、
家の芸だにゃん♪
演目だけでなく、それぞれの家にも注目してみると、歌舞伎がもっと面白くなるにゃ!
演目の背景まで詳しく解説してくれる「シネマ歌舞伎イヤホンガイドアプリ」ぜひ使ってみてにゃ~ん!
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