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おたのしみ

第16回「シラナミもの?」

こらむ

2021.02.15

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーの
かぶきにゃんたろう!

今日は白浪物のお話するにゃん!・・・あれっ、読み方わかるにゃん?
これは、「しらなみもの」と読みますにゃん。

白浪とは盗賊ことなんだにゃ!
語源は中国の漢の時代の故事にある、“盗賊集団白波賊”に由来すると言われているにゃ。
盗賊はずっと昔からいたんだにゃあ~。

歌舞伎では、盗賊が出てくるお話のことを“白浪物”というジャンルに分けて呼んでいるんだにゃ。
例えば、『鼠小僧(ねずみこぞう)』『三人吉三(さんにんきちさ)』『十六夜清心(いざよいせいしん)』、そしてボクのとっても憧れている演目の『白浪五人男(しらなみごにんおとこ)』も白浪物の代表作だにゃ!
実はこれらの作品全て、「河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)」という1人の作者さんが作っているんだにゃ。
白浪物の名作をたくさん生み出した人で、別名“白浪作者”とも呼ばれていたそうだにゃ!

白浪物に登場する盗賊には極悪人はいなくて、人間味あふれる魅力的な人物が多いことが特徴なんだにゃ。悪いことはしても義理人情に厚いから、お客様は登場人物に同情することができるんだにゃん。

あと、河竹黙阿弥の描いた白浪物では、七五調の心地よい名せりふがキーポイント!お客様はそのセリフを聞きながら心地よくお芝居を観ることができるそうだにゃ。

ボクも早く弁天小僧菊之助のセリフをマスターしなくちゃ!
「知らざぁ言って、聞かせやしょう!・・・にゃん♪」