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おたのしみ

第30回「お獅子って?!」

こらむ

2021.08.30

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーの
かぶきにゃんたろう!

歌舞伎と聞いたら、ボクがかぶっているような、ながーい毛を振り回す様子を思い浮かべるみんにゃも多いのではないかにゃ?

実はこの毛を付けた役は、人間ではなくて「獅子(しし)」という役なんだにゃ!獅子はライオンが元となった伝説上の霊獣(れいじゅう)!。中国の清涼山(せいりょうざん)という山に住んでいた、と伝えられているにゃ。
このお獅子、仏教では文殊菩薩が乗っていたとされているんだってにゃ。清涼山にかかる、現世と浄土をつなぐ石橋(しゃっきょう)の下には千尋の谷があって人は渡れにゃいけど、お獅子はそこに住んでいたそうだにゃ。

そんなお獅子が登場する踊りのことを、「石橋物(しゃっきょうもの)」と呼びますにゃん。もともとはお能の作品として「石橋」が作られて、その後に歌舞伎で舞踊化されて上演されたから、こう呼ばれるそうだにゃ。
石橋物は人気演目がおおくて、『連獅子』や『春興鏡獅子』、『枕獅子』など、いまでも頻繁に歌舞伎座で上演される演目だにゃ!

安永という時代(1772年ころ)より前は、舞踊は女形(おんながた、女の人の役の事だにゃ)がする芸とされていたそうだにゃ。だからボクたちが今見ている、お獅子が登場してながーい毛をブンブン回す演出はなかったそう!でも、だんだんと時代が移り変わると、立役(たちやく、男の人の役の事だにゃ)も舞踊を踊るようになってきて、現代でも上演されているように、隈取(くまどり)をしてながーい毛を振って踊る形式ができたんだってにゃ。

ちなみにこのお獅子の毛、何の毛で作られているかわかるにゃん??
答えは、ヤクという動物の毛で、とってもふわふわした毛なんだにゃ!お獅子の毛の色は白だけでなくて黒や赤、茶色があるけれど、色を付ける場合はヤクの毛を染めて使っているそうだにゃ。

はぁ~、ボクもいつか歌舞伎座の舞台でお獅子の毛を振りたいにゃん~。