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おたのしみ

第41回「松羽目物ってなぁに?」

こらむ

2022.01.31

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!
大好きな歌舞伎のたのしさをみにゃさんにお伝えすべくがんばってるにゃん!

この間、歌舞伎座の筋書きを読んでいたら、「松羽目物」という言葉を発見したにゃん!
みにゃさんは知っていますにゃん??
読み方は“まつばめもの”。歌舞伎のジャンルを示す言葉として使われているそうだにゃ。

“松羽目”とは、能舞台を模した舞台装置のことを指す言葉だそうですにゃん。
能舞台の特徴といえば、、、なんといっても舞台正面奥に描かれている、あの大きな松の絵!この絵が描かれている歌舞伎の大道具のことを“松羽目”と呼ぶんだにゃ!

その能舞台で上演される能や狂言を歌舞伎にとり入れた演目のことを、まとめて「松羽目物」と呼ぶそうですにゃ。
そうそう、みにゃさんは『勧進帳』という演目は聞いたことがあるかにゃ?歌舞伎でもとっても有名な人気演目だけど、この演目は、能の「安宅(あたか)」という作品を題材として作られたそうで、江戸時代に初めて松羽目を使って歌舞伎として上演された演目といわれていますにゃん。とても歴史のある演目なんだにゃ~。

以降、明治時代になって、能や狂言のもつ高尚な雰囲気をとり入れて、格式高い舞踊や芝居を目指して多くの「松羽目物」がつくられましたにゃん。能をもとにした『土蜘(つちぐも)』『船弁慶(ふなべんけい)』や能の影響を多く受けて作られた『茨木(いばらき)』は今でも頻繁に歌舞伎座で上演されていて、どれも人気演目としてお客様もたくさんご見物に見えますにゃん。能だけではなくて、狂言をもとにした作品も歌舞伎にはたくさんあるんだにゃん♪『身替座禅(みがわりざぜん)』や『棒しばり』『太刀盗人(たちぬすびと)』などは、現代のお客様でもクスっと笑ってしまう、狂言の魅力がたくさん詰まった歌舞伎作品として幾度となく上演されているんだにゃ~。

歌舞伎は色々なものからアイディアをもらって、どんどん進化した演劇なんだにゃあ。
“松羽目物”、次に歌舞伎座の舞台で見るのがたのしみだにゃん♪