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おたのしみ

第42回「柝の音がしたら、合図だにゃ★」

こらむ

2022.02.15

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!
大好きな歌舞伎のたのしさをみにゃさんにお伝えすべくがんばってるにゃん!

「チョン、チョン、チョンチョンチョンチョンチョン~」

歌舞伎座ではこの音が毎日のように聞こえてくるのにゃん!
この音が聞こえると、ボクのお耳もピンッ!となるんだにゃん♪
さてこの音の意味、みんにゃは知ってる?

この音は、「拍子木(ひょうしぎ)」ともよばれる音だけど、歌舞伎では「柝(き)」とよばれていますにゃん。
お芝居の幕が開くときにこの「柝」の音がするんだにゃ!劇場でこの音が聞こえたら、「あ!もうすぐ開演だにゃ!」って気が付くことができるのにゃん~★

この「柝」を打っているのは、狂言作者という役割のスタッフだにゃん。狂言作者は、一般演劇でいうところの舞台監督の役目を担っている人のことですにゃん。狂言作者さんが柝を打つことで、担当する演目の幕開きから幕切れまで責任をもって進行することになるんだにゃん。

「柝」を打つときは、四角い2本の拍子木を打ち合わせることで音を出すにゃん!ボクも挑戦してみたけれど、なかなか大きな音が出てびっくりしたにゃん!さすが、おーっきな歌舞伎座のすみずみまで聞こえるだけある音量でしたにゃん!でもそんなに重たくなくて、軽く打つだけで大きな音が出るのにゃん。

「柝」はお芝居が始まる前にも打たれるけれど、幕切れにも打たれるのにゃん。
役者さんの最後の台詞や、幕切れの合図となる所作の直前に「チョン!」と音を鳴らして、それを合図に幕が閉まるという役割もあるんだにゃん。これを「柝頭(きがしら)」と言いますにゃん。役者さんの動きを見計らって、一番良いタイミングで「チョン!」と打つことは、お芝居全体の雰囲気も左右するとっても大切な効果なんだにゃ。

あれ?歌舞伎座の開幕を知らせる「柝」の音が聞こえた気がするにゃん!ボクも急いでお芝居を観に行かなきゃだにゃん!!