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おたのしみ

第48回「三姫ってなあに?」

こらむ

2022.05.10

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!
大好きな歌舞伎のたのしさをみにゃさんにお伝えすべくがんばってるにゃん!

今日は歌舞伎の「三姫」についてお話したいと思いますにゃん♪

歌舞伎の演目の中にはいろんなお姫様が登場するのにゃん♪いつもきらびやかな衣裳を着て、おしろいを塗ってきれいなお化粧をして、たおやかな仕草にボクはいつもうっとりしていますにゃん。
お姫様役のことを、その衣裳の色から「赤姫(あかひめ)」と呼ぶのですにゃん!あざやかな赤の地色に花柄などがデザインされた衣裳は、美しく華やかなお姫様の姿を象徴しているけれど、激しい恋に燃える一途な情熱も表現しているそうですにゃ!「赤色」で色々な効果が生まれるのですにゃん♪
ちなみに「赤姫」といっても衣裳が必ず赤色、と限定されているわけではなくて、藤色やうすべに色が用いられることもあるそうだにゃ。それでもお姫様のことは、「赤姫」と総称するそうですにゃん。

色々なお姫様役があるけれど、その中でも大役とされる3人の代表的なお姫様の役のことを、「三姫(さんひめ)」と呼びますにゃん!
三姫は、
『本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)』に登場する八重垣姫(やえがきひめ)
『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』に登場する時姫(ときひめ)
『祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)』に登場する雪姫(ゆきひめ)
とされていますにゃん。どのお役も気高く美しく演じられるけれど、厳しい状況にさらされる中で懸命に生き抜く情熱や奇跡を巻き起こす強さをもった、とても凛々しい女性としても描かれているのにゃん♪
美しいだけでなく、芯の通った意思のある素敵な女性は、昔から人々の心に魅力的に映る存在だったんだにゃあ~。
三姫の中でも、八重垣姫は狐の不思議な力に助けられて湖の上を羽ばたいたり、雪姫は自ら足先で描いた鼠に魂が宿って、その鼠に救われるという、とても幻想的な場面がお話の中に登場しますにゃん。歌舞伎ならではのストーリー展開も、お姫様が登場する演目の見どころのひとつになっているのにゃん。

お姫様役を演じるには、演技力はもちろんのこと、永年にわたって培われた女形としての気品が備わっていることが大切、と言われているそうだにゃ。歌舞伎役者さんは、女形として日々勉強したり修行をして、しっかりお役を勤められるように鍛錬をしていくそうだにゃ。その姿を舞台で見るのも、歌舞伎を楽しむ醍醐味のひとつですにゃん♪