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おたのしみ

第49回「歌舞伎に登場するいろいろな楽器♪」

こらむ

2022.05.24

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!
大好きな歌舞伎のたのしさをみにゃさんにお伝えすべくがんばってるにゃん!

歌舞伎の音楽は基本的には全て生演奏!劇場ではいろんな楽器の音色が聞こえてきてとてもたのしいのですにゃん♪
今日は歌舞伎のお芝居の中で出てくる楽器について、お話ししますにゃん。

歌舞伎で一番よく演奏される楽器は、弦楽器の“三味線”!歌舞伎は今から約400年前、つまり17
世紀初頭に始まった日本固有の演劇だけど、16世紀の後半に日本に渡来してきたばかりの三味線が、今は歌舞伎音楽の中心的存在となっていますにゃん。
当時の歌舞伎は新しい楽器を取り入れた音楽を使うなど、時代の流行を先駆けるエンタメとして庶民に親しまれていたようですにゃん!

ここから先は少し珍しい楽器を紹介していきますにゃん♪
次はボクの大好きな音色、“筝”!これは、お琴のことですにゃん。
もともと筝曲は武家や富裕な町人などのお屋敷で演奏されていた音楽で、庶民の娯楽であった歌舞伎ではほとんど演奏されない楽器でしたにゃん。昔は筝曲を真似っこして三味線で演奏するなどして、実際に歌舞伎で筝曲が演奏されることはなかったそうですにゃん。
けれど、近代では歌舞伎が格式の高い演劇として考えられることが多くなって、劇中でも筝曲が演奏されるようになりましたにゃん。

弦楽器でもう一つご紹介!次は、“胡弓”!こきゅう、と読みますにゃん。
胡弓は、日本で唯一の擦弦楽器とされていて、基本構造はヴァイオリンと同じなんですにゃん♪見た目は三味線ととっても似ているけれど、サイズが三味線よりも小さめ!演奏するときは正座した膝の上に胡弓を垂直に立てて演奏しますにゃん。馬のしっぽの毛で作られた弓毛と楽器の弦がこすられることで音が生まれるのだけれど、特徴的なのはその演奏方法!実は、弓で弦をこするのではなくて、楽器本体を左右に回して弓毛と弦が擦り合わさるように演奏するのですにゃん。

今出てきた、三味線・筝・胡弓は、専門の演奏家が奏でることが多いけれど、なんと舞台上で歌舞伎役者さんが実際にお芝居をしながら演奏することもあるのですにゃ!!歌舞伎役者さんはお芝居や踊りだけでなく、楽器の演奏もしなければならないのですにゃ。すごいにゃあ~。

最後に紹介するのは、尺八!最近では外国でも尺八の音色が有名になっているけれど、この楽器の起源は中国で、日本に伝来してきた楽器なんだにゃん。
おもしろいのは歌舞伎のお芝居の中での尺八の使われ方!演奏する音色が歌舞伎音楽に取り入れられるのはもちろん、なんと!武器として使われることがあるのですにゃん!
『助六由縁江戸桜』(すけろくゆかりのえどざくら)に登場する助六や、『曽我綉侠御所染』(そがもようたてしのごしょぞめ)に登場する御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)が帯に尺八を差しているのは、演奏するためでもあり武器としても使用するためなのですにゃん…!

今日は歌舞伎の中にでてくる色々な楽器を紹介しましたにゃん。みにゃさんも劇場でどんな楽器が使われているのか、観劇の時はチェックしてみてくださいにゃん♪