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おたのしみ

第66回「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎より『雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』を紹介するにゃ!」

こらむ

2023.10.04

みにゃさんこんにちはだにゃん!
ボク、歌舞伎にゃんバサダーのかぶきにゃんたろう!

歌舞伎にゃんバサダーのお役目を果たすべく、みにゃさんに歌舞伎の様々な魅力をお伝えしますにゃん!

今回は、第64回のコラムに引き続いて10月7日(土)・8日(日)・9日(月祝)に開催される「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~」で上演される演目『雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』を紹介するにゃんっ!

「こえかぶ」の概要と上演されるもう一つの演目『仮名手本忠臣蔵』はコチラからチェックしてにゃん!

江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した河竹黙阿弥が講談を基に著した世話狂言『天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)』。この原作は、実在のわるい人をモデルにした“河内山宗俊”と“片岡直次郎”というふたりを中心としたお話しですが、後に河内山と直次郎の物語を分けて上演するようになりましたにゃ。
その内、直次郎を中心とした場面だけを上演する際は、『雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』という外題で上演され、「直侍(なおざむらい)」の通称で知られていますにゃ。今回の「こえかぶ」で取り扱うのはこの「直侍」なのですにゃ♪

雪の降り積もる夜、主人公の直次郎は入谷の蕎麦屋にやって来ましたにゃ。ずるをしてお金を手に入れるなどの悪いことをいっぱいしたせいで、追われる身となっていますにゃ。江戸から逃げ出そうと考えていますが、その前に恋仲である三千歳(みちとせ)にひと目逢おうと身を潜めていましたにゃ。入った蕎麦屋に訪れた按摩の丈賀に三千歳のいる大口屋の寮の様子を聞くと、なんと、療治中の花魁の三千歳が恋人の直次郎に会えなくて病を患っているとの世間話を耳にしますにゃ。
そこへ直次郎の弟分の暗闇の丑松(うしまつ)が現れます。直次郎と同じく追われる身の丑松は、江戸を離れるつもりで、直次郎とはお互いの無事を祈り、別れるのですが、立ち去る直次郎の後ろ姿を見送りながら、直次郎を訴え出れば自分の罪が軽くなることを思いつくんだにゃ。
そんなこととは知らず、直次郎は人目を忍んで三千歳に会いに行ったところ、そこに金子市之丞(かねこいちのじょう)という侍が現れるのにゃ。三千歳を身請けしたと言う市之丞は直次郎と諍いをはじめますが、さらには、丑松の密告を受けた捕手がすぐそこまで迫っており・・・。

歌舞伎以外にも映画やテレビドラマに何度もなっている、粋な小悪党と傾城の色模様を描く河竹黙阿弥の傑作なんですにゃ!

こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎 ~雪の夜道篇~ の詳細はコチラをチェックしてにゃん!